Mizoreのブログ

網膜色素変性症と向き合う日々を記録していきます

網膜色素変性症との出会い

私はこの「網膜色素変性症」の診断を受けて約10年になります。

医師から説明を受けた後の感情は「ショック」というより「スッキリ!」という

感覚だったのを今も覚えています。

自分の目の見え方にずっと前から疑問に感じることがあったからです。

 

小学生の頃にはこんなことがありました。

・夕方になると目の前に人や物があっても気づかない

・林間学校の星座観察で自分だけ星が一つも見えない

高校~大学時代では

・日中にも関わらず、陸上部の練習中にサッカーゴールに顔面をぶつける

(サッカー部が片づけをして近づいてくるのに気が付かなかった)

・友人と夏祭りに行くとほぼ毎回はぐれる

 

家族に相談しましたが、当時からTVゲームが好きでよく遊んでいました。

「ゲームのやりすぎ」ということで精密検査を受けていませんでした。

私自身もそれで納得している部分もありました。

眼科には毎年通っていましたが視力検査しかしていなかったので、

特に医師にも相談しないまま時が過ぎました。

 

再び違和感を感じたのは自動車免許を取ってからのことです。

家族で親戚宅へ向かうため高速道路を父と姉、そして私の3人で交代しながら

運転していた時のことです。

高速道路のトンネルを入った瞬間、目の前が急に暗くなりました。

逆にトンネルを出たときは眩しさで目がくらみました。

危ないと感じた私は免許を取って数回で運転をすることに恐怖を感じました。

 

次に違和感を感じたのは仕事での出来事です。

介護用品の営業をしていた時、先輩と利用者のお宅に向かった時でした。

到着してすぐ玄関を入った瞬間、目の前が暗くなりました。

仕事が終わった後、先輩に「暗い中よく歩けましたね。」と話しました。

すると、「え?どこが暗かったの?」と不思議がられてしまいました。

正社員登用ありの契約社員として勤務していましたが、

この話が営業所から本社に伝わって安全面に懸念があるとして

契約を急遽終了することになってしまいました。

 

これがきっかけとなり「やっぱり他の人と何か違う」ことに気付き、

かかりつけの眼科でこれまでの違和感を相談しました。

大学病院を紹介され、すぐに精密検査を受けることになりました。

そして下された診断が「網膜色素変性症」。

 

そして冒頭のように落ち込むことはなく、

すべての疑問が解決したスッキリした感覚でした。

当時はそんな楽観的な気分でいました。

しかし、診断後から現在に至るまでの出来事を振り返ると、

決して楽観的に考えてはいけなかったなと思います。

 

次回は「私の就活体験談」について書きたいと思います。

それではまた。